ラジカル制御型塗料

耐用年数

12~15年

塗装可能な外壁

窯業系サイディングボード、金属系サイディングボード、木質系サイディングボード、樹脂系サイディング、ALCボード、モルタル、コンクリート、トタン

代表的な塗料

日本ペイント パーフェクトトップ、エスケー化研 エスケープレミアムシリコン、関西ペイント アレスダイナミックTOP
ラジカル制御形塗料とは、塗料の劣化の原因となるラジカル反応を抑える機能をもった塗料のことです。対候性のほか、美しい光沢、低汚染性にも優れており、高性能な点が魅力です。2012年から順次発売された新しい塗料で、最も注目されている塗料といえるでしょう。

ラジカル制御形塗料の特徴とメリット・デメリット

ラジカル制御塗料は、名前の通り「ラジカルを制御する塗料」です。塗料の白色顔料になる酸化チタンが、太陽の光を吸収することによって物質を発生させます。この時に発生する物質がラジカルですが、ラジカルは塗膜の劣化を促進し、白い粉が手に付着するチョーキング現象を引き起こします。ラジカルの発生を抑制できるので、チョーキング現象に対して高い効果があります。「ラジカル制御型シリコン塗料」は、「シリコン塗料」と比較すると、高い耐候性があります。結果として、塗料の耐候性を向上させることができます。対候性・美しい光沢・低汚染性など高性能であり、塗り替えの回数を減らすことができます。価格も抑えられており、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。

メリット

ラジカル塗料は基本的にどんな場所にでも使えます。木造、モルタル、コンクリート、金属サイディング、窒素系サイディング、アルミなど一般的に外壁に使用されている場所ならどこでも大丈夫です。
フッ素塗料だと仕上がりが固くなるために木造では使いづらいなどあるのですが、そういった制限がないのは良いところです。またラジカル塗料は基本的に水性で、水を混ぜるだけなので臭いが出ないため近所迷惑になりません。そのほかチョーキング現象(外壁を触ると白い粉が手に付く)を引き起こすラジカルを制御するため、チョーキング現象が起こしにくいです。紫外線にも強く、高い光沢性を保ち、汚れがつきにくいので美観が長持ちし、高い耐候性があることで、耐候年数と価格からコストパフォーマンスをみると、「ラジカル制御型シリコン塗料」の方がお得になります。

デメリット

淡色を調色する時に使用する白色顔料(酸化チタン)からラジカルが発生するため、濃色であればラジカルが発生しないのであまり影響がでません。