コラム

建物の「経年劣化」はなぜ起きる?

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建物の「経年劣化」はなぜ起きる?

8月も終わりに近づいてほんの少しだけ秋の気配を感じてきましたが、まだまだ日中の日差しは強く、暑さは続きそうです(^-^;

頑張って暑さに耐え、毎日焼けるような強い日差しから私たちを守ってくれる『家』ですが、気付けば屋根や外壁の色が薄くなってきたなぁと気付くものの、『なんで色が薄くなるんだろう?』と考えることはあまりありませんよね。
それは、私たちは今までの経験から『時間が経てばモノは色褪せたり脆くなる』ということが分かっているからです。

その現象は『経年劣化』と言われていて、建物の場合は雨風・湿気・温度変化・日照などの自然環境条件や地震などによって、建物が徐々に劣化していく様子を指します。
そこで今回は、屋外の自然環境が建物を劣化させる原因についてまとめてみました。

劣化の原因① 太陽光


■ 紫外線 ■

人が真夏の炎天下に数時間いるだけで真っ赤に日焼けをするほど太陽からの紫外線は強烈ですが、同じように建物にとってもかなりのダメージとなります。

少し難しい話になりますが、屋根や外壁が紫外線を浴びると、塗料の主成分の一つである「酸化チタン」が紫外線を吸収して「ラジカル」という物質を発生します。この「ラジカル」は光を吸収すると化学反応を起こし(光触媒反応と言います)外壁塗膜を分解してしまいます。

こうして屋根や外壁の塗膜を分解しながら劣化が進み、色褪せやチョーキング現象などを引き起こします。

■ 赤外線(熱) ■

赤外線には物質を暖める作用があります。
冬は赤外線ヒーターが大活躍しますが、夏場は赤外線の影響で建物の温度が上昇します。

屋根や外壁が長期間高温にさらされると、着色顔料が劣化することで塗料が変色したり、樹脂の破損によって塗装の表面が荒れて色あせるなどの症状があらわれます。

劣化の原因② 雨水や風


■ 雨や風が運んでくる汚れやカビ、苔・藻 ■

雨や風は埃や汚れを運んできます。
埃や汚れが水分と一緒になって外壁に付着すると、乾燥した後に汚れが堆積して残ります。
また表面に凹凸がある外壁材やサッシ枠には汚れがたまりやすく、雨が降ると雨だれとなってこびりつきます。

そして雨が降って外壁が湿気を含んだ状態が続くとカビ・苔・藻などが発生し、外壁の耐水性を落として劣化を促進させてしまいます。

■ 酸性雨 ■

「酸性雨」と呼ばれている通り雨は酸を含んでおり、その酸が外壁材に塗装されている塗料に悪影響を及ぼします。

日本では1970年代の高度経済成長期に工場からの排気ガスや煤煙などによって健康被害を訴える人が出たり、農作物に斑点ができるなどの事例もありました。

その後環境規制が厳しくなって減少傾向にありましたが、それまで開発途上国とされていたアジアの国々が経済発展の時代を迎えると共に、汚染物質である硫黄酸化物(SOx)窒素酸化物(NOx)を放出することによって大気が汚染され、今も酸性雨が降り続けています。
そしてその硫黄酸化物(SOx)窒素酸化物(NOx)こそが外壁塗料を分解し、色褪せ・劣化させてしまいます。

また、窯業系サイディングやモルタル壁の主成分はセメント(原材料が石灰)でアルカリ性ですが、そこに酸性の水が触れると中和されて脆くなり、次第にひび割れや爆裂を引き起こして劣化させてしまいます。

劣化の原因③ 建物の揺れ


大きな地震などで一気にひび割れすることもありますが、小さな地震が繰り返されることで小さいヒビ(クラック)が入ることもあります。

電車や大型車などの交通量が多い道路沿いに住宅が建っている場合は、日々の小さな振動の積み重ねがクラックにつながるケースもあります。

クラックを放置すると雨水が内部に浸入して目に見えない所で腐食が進み、建物に悪影響を及ぼします。
クラックには種類があり、それぞれ特徴や性質が変わってくるため、診断は専門の業者に依頼することをお勧めします。

劣化の原因④ 凍害


凍害とは、外壁材のひび割れや隙間に入り込んだ水分が凍ることで膨張し、塗装や外壁材を圧迫して影響を及ぼす症状のことです。
寒い地域では特に起こりやすく、凍って膨らんでは日中に溶けて水になり、また凍っては溶けて…と何度も繰り返すうちに外壁が傷んでいきます。

症状としてはひび割れから始まり、次第に大きなひびや欠けに進行し、爆裂を起こすこともあります。
凍害が発生しやすい場所はコーキング部分や窓サッシの周りなど、日が当たらず湿気がたまりやすい場所です。

凍害は一度発生すると進行が早く、短期間で建物の躯体にまで影響を及ぼすほどのダメージを引き起こす可能性があります。
早く処置をすれば小さな補修で済むケースがありますので、凍害の症状は放置せずに早急に処置することをお勧めします。

劣化の原因④ 塩害


塩害とは、海からの潮風によって起きる建物の劣化です。
海から近い地域に住居がある場合、大気や水に含まれた塩分が風に乗って建物や農作物などに影響を与えます。

一般的には海から5kmほど離れていれば塩害を受けにくいとされていますが、風の強さや風向きによってかなり遠方まで塩分が運ばれることがあります。

症状としては、屋根や外壁、玄関ドア、アルミサッシなどの錆びが促進され、放置すると腐食が進んで穴が開くこともあります。
また、塩分は金属だけに限らず、コンクリートや外壁の塗装の劣化も早めるため、塩害に強い外壁材や塗料で建物を守る工夫が必要となります。

お家を良い状態で長く保つために

まずはお家を自分でチェックしてみましょう!
色褪せが目立ってきたり、外壁を軽く触った時に手に白い粉が付くチョーキング現象が見られたら、塗膜は水分の侵入を防げていない状態です。

屋根や外壁のひび割れ(クラック)や膨れ、剥がれ、コーキングの割れなどが見られた時は既に建物内部に水分が侵入している可能性がありますので、早急に専門の業者に診断を依頼することをお勧めします。

大切な家を定期的にメンテナンスして、良い状態を長く保てることが一番の理想です。

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