前回調査をさせていただいた高松市福岡町のお宅の防水工事をさせていただきました。
今回は屋上の施工の様子をご紹介致します。
こちらの屋上は今までは「シート防水」というシートによる防水が施されていたのですが、今回は「ウレタン防水工法」という工法で施工します。
シート防水工法についての詳細はこちらをご覧ください
→防水工事の種類と劣化サイン ①シート防水
「ウレタン防水工法」にもいくつか種類があるのですが、その中でも今回は「ウレタン通気緩衝工法」という下地と防水層を密着させない工法で防水層を形成していきます。
ウレタン通気緩衝工法はマンションの屋上や築年数の古い建物などの広い場所に適した防水工法で、水分や湿気を逃がす役割を果たす「脱気筒」という部品が取り付けられるため、膨れが起きにくいのが特徴です。
ウレタン通気緩衝工法による防水工事
まずは劣化しているシートを剥がして下地をきれいにし、クラック(ひび割れ)が入っている所をコーキング(シーリング)打設します。
端にもしっかりとコーキング打設したら、プライマーという下塗り材を塗布していきます(写真右)
屋上の排水口まわりの補修を行います。
この部分を「ドレン」と呼びますが、ドレンに不具合があったり詰まったりした場合は雨水を効率的に排水できなくなり、雨漏りの原因を作ってしまいます。
ドレンは耐久性、耐候性の高い金属製のものが多く使われますが、やはり経年劣化によって亀裂が入ったり割れたりして脆くなってしまうため、新しいドレンを設置します。
下地ときちんと密着していないと漏水を引き起こす可能性があるので、しっかりと下地に密着するように叩いて馴染ませ、下地とドレンの接合部分から漏水することがないようにコーキング打設します。
下地の準備が整ったら通気シートを敷いて(写真左)シートとシートをジョイントテープで繋ぎ合わせていきます(写真真ん中)
シートの端は気密性や耐候性、衝撃吸収性などに優れたブチルテープという防水テープでとめていきます(写真右)
次に脱気筒を取り付けます。脱気筒は防水層とコンクリートの間に発生した水蒸気(水分・湿気)を外へ排気するための筒です。
通気シートの上にウレタン塗膜防水材を塗り重ねます。1回目(写真左)、2回目(写真真ん中)と塗り重ねたら、最後にウレタン塗料を紫外線から守るトップコートという塗料で仕上げ塗りをします(写真右)
完全に乾いたら工事完了です!ツヤツヤに生まれ変わりました!これで雨漏りの心配はありません。
次回はこちらのお宅の別の場所の防水工事の様子をご紹介致します。
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