コラム

外壁の劣化サインを見逃さない!

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外壁材の耐用年数やメンテナンス頻度は外壁の材質によって異なりますが、自然環境条件やメンテナンスの実施程度によっても大きく変わってきます。

各外壁材の特徴や比較についてはこちらの記事をご覧ください
→外壁材の種類と特徴

どんな材質の外壁材であっても、住宅の寿命を延ばすポイントは
“長期に渡って適切な時期に、適切なメンテナンスを行うこと”です。

そのためには外壁の状態から見て取れる小さなサインを見逃さないことが大切です。
そこで今回は、外壁に見られる劣化症状についてご説明したいと思います。

①外壁材の劣化サインを知っておく

外壁材に見られる代表的な劣化症状を写真でご覧いただきたいと思います。

色褪せ

色褪せは、紫外線による原子の分解によって起きる現象です。

塗料に含まれている顔料の色素は原子と原子が結びついて成り立っているのですが、紫外線のような強いエネルギーを受けると原子同士の結びつきが破壊され、色褪せが起きます。

色褪せは外壁の劣化症状の初期段階として表れるため、色褪せしているからすぐに塗り替えなければいけないかというと、そうとは限りません。
ですが色褪せを放置していると、次第にチョーキング現象(白い粉が手に付く劣化症状)へと繋がっていきます。(次の項目をご覧ください)

チョーキング現象(チョークのような白い汚れが手に付く)


チョーキング現象で発生する粉がチョークの粉によく似ているという事から“チョーキング”という名前が付きました。
色がついている塗料であればほぼ全て経年劣化とともにチョーキング現象は起こりますので、外壁の塗り替えを行う目安とされています。

チョーキング現象は塗膜の中にある顔料が粉化して表面に出てくる現象で、塗膜が劣化していることを意味します。
塗面の耐久性や防水性などの性能が低下しているため、放置しておくと雨水が侵入したり、ひび割れが起きたりする可能性もあります。

チョーキング現象は自然に治まることはなく、放置するとどんどん劣化が進んでいきます。激しい劣化へと進行する前に塗り替えを検討しましょう。

特に紫外線を受けやすい建物の南側や西側、バルコニー廻りはチョーキング現象が起きやすいため、注意が必要です。

塗装の剥がれ


塗料には耐久年数があり、種類によっての耐久性が異なります。

【塗料の耐久年数】
・ウレタン塗料 (詳細はこちら)…6~8年 
・シリコン塗料 (詳細はこちら)…10~15年
・ラジカル制御型塗料 (詳細はこちら)…12~15年
・遮熱塗料 (詳細はこちら)…15~20年
・フッ素塗料 (詳細はこちら)…15~20年
・クリアー塗料 (詳細はこちら)…10~15年

塗料の耐久年数に近い年数で剥がれが起きた時には経年劣化によるものと思われますが、例えば通常約10年ほどはもつと言われているシリコン塗料を塗ってから1~2年で剥がれてきたとなれば、剥がれの原因は経年劣化ではなく、施工不良によるものと思われます。

通常は塗装前に、塗料が壁面にしっかりと付着するように塗装面の洗浄を行って汚れを落とし、劣化部分の処理をする「下地処理」を行いますが、この下地処理がしっかりとできていないと塗料がすぐ剥がれてきたり、塗料が持つ従来の性能を発揮できずに早い段階で劣化症状が起きることがあります。

または必要以上に塗料を薄めて塗った場合も同じで、耐久年数よりもかなり早い段階で不具合を起こすこともあります。

塗装の膨れ


外壁がボコボコと浮いて膨れてくる原因としては、ひび割れ(クラック)から雨水が侵入したことが考えられます。外壁下地と塗面の間に入り込んだ水分が気化して膨張し、膨れとなって外壁表面に現れます。

塗料の耐久年数に近い段階で起きるものは経年劣化と考えられますが、あまりにも早い段階での症状となると施工方法や材料の選び方にも原因があった可能性もあります。

通常外壁は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗装を行いますが、塗料が完全に乾かないうちに次の塗料を塗ってしまうと空気が残って膨らみが生じることもありますし、塗料と下地の相性が悪く、下地に密着できずに隙間が出来て空気や湿気が入りこむこともあります。

クラック(ヒビ割れ)


外壁に入る亀裂やひび割れは“クラック”と呼ばれていて、外壁の他にも内壁や基礎部分にも生じることがあります。

クラックの原因は主に乾燥、経年劣化、揺れ、材料の馴染みが悪いことなどから起き、それぞれ危険度が異なります。

大きいクラックの場合、クラックの隙間から雨水が建物内部に侵入して構造自体にも影響を与える可能性もありますので、早めの対応が必要となります。

クラックについての詳細はこちらの記事をご覧ください
 →外壁のひび割れはなぜできてしまう?

爆裂


爆裂はコンクリート外壁で発生しやすい症状です。

劣化したコンクリート外壁に小さなひび割れが生じ、そのひび割れから侵入した雨水によって内部の鉄筋が錆びると、鉄の体積が約2倍ほどに膨張し、コンクリートが破裂します。
そして破裂の圧力によってコンクリートを欠落させてしまいます。

コンクリート外壁だけではなく、窯業系サイディングも凍害による爆裂を引き起こすことがあります。
小さなヒビや劣化した目地の隙間などから水分がサイディングボード内に入り込み、凍結と融解を繰り返すうちに収縮と膨張の力でサイディングを破壊してしまいます。
その場合、どこから水が入っているのかを徹底的に探って補修する必要があります。

シーリング(コーキング)の劣化

外壁サイディングやALCの目地に施されているシーリング(コーキング)にも寿命があり、約5年~10年です。
サイディングは今となっては約8割のシェア率を誇る外壁材ですが、サイディングの理想的なメンテナンス頻度である7年~10年よりもシーリングの寿命の方が短い傾向にあるため、まだサイディングは大丈夫だからと安心しているうちに、劣化したシーリング部分の隙間から雨水が入り込んでいた…というケースもあります。

劣化症状としては、コーキング部分がひび割れたり、切れたり、痩せることによってサイディングから剥離して隙間が生じます。
場所としては窓やドアと外壁の接合部分にコーキングがよく使われるため、日頃から注意が必要です。

鉄部の錆び


外壁に発生する錆びには3つの原因が考えられます。

1つ目の原因は「もらい錆び」です。
言葉の通り、外壁自体のサビではなく他の鉄部分の錆びをもらってしまうことです。
よく目にするのは雨樋の金具の錆びです。金具の錆びが雨水を伝って外壁に流れ落ちるように付いてしまい、美観を損ねます。

2つ目の原因は、金属製外壁材の劣化による錆びです。
住宅の外壁材が金属製の場合、傷が付くと錆びが発生して進行し、時間と共に範囲を広げていきます。

そして3つ目の原因は「爆裂」の原因となる鉄筋の錆びです。
先程も「爆裂」の症状で説明した通り、クラックから入り込んだ雨水の影響で外壁内の鉄筋が錆びて膨張し、外壁を破壊する症状です。

どのケースも処置を施さない限り症状が進行するため、早めの処置が必要となります。

苔やカビの発生


塗面が劣化してくると撥水性能が低下し、塗装表面がざらざらしてきて苔やカビ、藻などの汚れが付着します。そして苔やカビは沢山の胞子を作ってまき散らすことを繰り返して増殖していきます。特に湿度が高い場所や日陰になる場所は苔やカビの繁殖が盛んに行われます。

お風呂掃除をイメージしてもらえばお分かりいただけると思いますが、カビは根に菌を張って増えるため、水の洗浄だけではなかなか除去しきれません。
しかも、苔やカビが発生するということはその場所が苔やカビの生育に適した環境ということになります。

放置すればますます苔やカビの範囲が広がり、水分を蓄えた状態が続くことで外壁の水捌け機能がますます低下し、劣化を加速させることになります。

タイルやサイディングそのものの浮き・剥がれ

写真のように、タイルやサイディング自体が浮き上がったり、剥がれ落ちたりする症状です。
原因としては、温度差、湿度、凍結融解、地震などが挙げられます。

日中と夜の温度差による熱膨張と収縮が繰り返されて付着力が低下したり、目地からの吸水による膨張と乾燥による収縮をくり返すことで、外壁材が浮いたり剥がれたりします。

また、地震の他にも日々の小さな振動により建物に歪みが生じて変形することでも同じ症状が起きます。

②劣化症状を放っておいたらどうなる?

外壁の劣化を放っておくと、次のような事に繋がる危険性が出てきます。

1.雨漏りに繋がる

外壁やコーキング剤にひび割れや亀裂がある状態は、建物の防水機能が働いていない状態です。
雨水や湿気がひび割れや亀裂から外壁内部に侵入すると、次第に建物の躯体部まで被害が及んで構造部分の老朽化を促進し、最悪の場合は雨漏りや腐食といった症状を引き起こします。

2.建物の寿命を縮める

外壁の劣化部分から湿気・水分が侵入して、建物内部をどんどん侵していきます。
最終的に構造材まで到達して傷めてしまい、通常の強度を保つことができない老朽化した建物になってしまいます。

3.通行人に危害を加える恐れがある

クラックなどから外壁の内部に侵入した雨水の影響で爆裂が発生すれば、コンクリートやサイディングの一部が落下する可能性があります。
万が一それが通行人に直撃すれば命の危険を伴うため、修繕を先延ばしにすることは大変危険です。

4.アレルギー発症の危険性

外壁材の撥水効果が無くなったりひび割れを放置することにより、雨水からの悪影響を受けやすくなります。
外壁材が水分を溜めこんでしまうためにカビや苔が増殖し、アレルギーを引き起こす可能性があります。

5.修繕費用が高くかかることになる

小さなひび割れ(クラック)だからこれぐらい大丈夫だろう…と放っておいたところ、1年後にはひび割れが大きくなり、爆裂などによって外壁が崩れ落ちるほど傷んでしまった住宅があります。

もしひび割れが小さなうちだったら低費用で補修できたものが、こうなってしまうと周りの外壁材まで取り替える必要が出てくるため、修繕に高額な費用がかかることになってしまいます。

どんな症状であっても早い段階で処置することが修繕費用を抑えることに繋がります。

6.白蟻(シロアリ)被害の危険性が高まる

ひび割れや亀裂から雨水や湿気が外壁内部に侵入して内部が腐食すると、湿った木材を好む白蟻を呼び寄せてしまうことになります。
白蟻の発生原因の約80%以上が雨漏りによるものと言われているため、外壁からの雨漏りを防ぐことは白蟻を防ぐことにも繋がります。

③まとめ

症状は見える所に起きるとは限りません。見えない所で気付かないうちに劣化が進行していたケースもあります。
また、すぐに処置するべきかどうかの判断も踏まえておすすめするのが住宅の定期点検です。

部分的な補修に費用がかかったとしても、長い目で見れば結果的にコストダウンに繋がります。
30年などの長期間放っておいて致命的な状態となった外壁を修繕しようとすると、定期的にメンテナンスを行った場合の約3倍以上のコストを必要とするからです。

弊社エグゼストは経験多数のプロが定期点検・診断を行い、書類を作成してお施主様にご報告致します。
気になる症状がある、またはそろそろ外壁の状態が気になるという方がいらっしゃいましたら是非エグゼストまでお気軽にご相談ください。

香川県高松市の屋根・外壁塗装の専門店エグゼストは、お客様から「エグゼストにお願いして良かった」と言って頂けるよう、お客様が安心できる塗り替え工事のご提案を致します。
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